奥つ城(読み)オクツキ

デジタル大辞泉 「奥つ城」の意味・読み・例文・類語

おく‐つ‐き【奥つ城】

外界から遮られた奥まった境域の意》墓所。また、神道では、神霊を祭ってある所。神の宮居。おきつき。
亡母はは墳塋おくつきを訪うて」〈木下尚江良人の自白
大伴の遠つ神祖かむおやの―はしるしめ立て人の知るべく」〈・四〇九六〉
[補説]「奥津城」とも書く。
[類語]墳墓土饅頭墓穴首塚墓地墓所霊園墓場りょうみささぎ青山古墳前方後円墳円墳方墳ピラミッドカタコンブ

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精選版 日本国語大辞典 「奥つ城」の意味・読み・例文・類語

おく‐つ‐き【奥城・奥津城・墓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つ」は「の」の意。「き」は構えて作ってある所の意。奥深い所にあって、外部からさえぎられた境域の意から ) 墓所。神道では神霊をまつってある所。神の宮居。おくつきどころ。おきつき。
    1. [初出の実例]「大伴の遠つ神祖(かむおや)の於久都奇(オクツキ)はしるく標(しめ)立て人の知るべく」(出典万葉集(8C後)一八・四〇九六)

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