神経障害性疼痛(読み)しんけいしょうがいせいとうつう

日本大百科全書(ニッポニカ)「神経障害性疼痛」の解説

神経障害性疼痛
しんけいしょうがいせいとうつう

病気や外傷などに起因する末梢(まっしょう)神経・中枢神経損傷や障害により生じる痛みの総称。通常はきっかけとなった病態が治癒した後も、痛みが持続する。損傷された神経の支配が及ぶ領域の感覚が鈍っているにもかかわらず、その部位が持続的に痛んだり、触れられただけで強い痛みを感じるアロディニア(異痛症)などがおもな症状である。痛みの種類としては、末梢神経の外傷後などにみられる焼けつくような痛み(灼熱(しゃくねつ)痛)や刺すような痛み、電気的ショックを受けたような電撃様痛などがある。神経障害疼痛の代表的なものに、帯状疱疹(たいじょうほうしん)後神経痛や糖尿病性神経障害がある。帯状疱疹後神経痛は、神経痛に似た痛みを数日から1週間伴う帯状疱疹が治った後も、長期間にわたって痛みが持続する。糖尿病性神経障害は、糖尿病の代謝異常が長い期間続くことで末梢神経に変性が起こり、自発痛が持続する。このほか、がんによる神経浸潤などが含まれるが、これらの痛みの原因はまだ解明されていない。痛みにはプレガバリンなどの鎮痛薬や鎮痛補助薬としてノルトリプチリンなど三環系抗うつ薬を用い、理学療法、神経ブロックなども併用して痛みの緩和に対処する。

[編集部 2017年4月18日]

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デジタル大辞泉「神経障害性疼痛」の解説

しんけいしょうがいせい‐とうつう〔シンケイシヤウガイセイ‐〕【神経障害性×疼痛】

末梢神経中枢神経の損傷や障害によって生じる疼痛。外傷や手術、あるいは癌(がん)糖尿病帯状疱疹などの疾患による神経障害に伴って起こり、軽く触れただけで激しい痛みを感じたり、刺激を受けなくても強い痛みが出たり、焼けるような痛みが持続したりする。

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