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神舟7号 しんしゅう7ごう

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知恵蔵2015の解説

神舟7号

2008年9月25日に打ち上げられた中国の有人宇宙船。中国にとっては、03年の神舟5号から数えて3度目の有人船だが、宇宙空間での船外活動は初めてのこと。3日間(約68時間)の飛行期間中、宇宙遊泳に加えて、広視野カメラを搭載した小型衛星の発射やデータ通信実験なども成功させ、米ロに次ぐ宇宙開発の技術力を内外にアピールすることになった。打ち上げから帰還までの様子は24時間態勢でテレビ中継され、また飛行士3人を英雄扱いする記事が連日主要紙に掲載されるなど、メディアの報道も過熱。約1カ月前に閉幕した北京五輪に続いて、国威発揚の一大イベントとなった。続く神舟8号・9号は無人の宇宙船だが、宇宙空間でのドッキング試験が予定されている。また、20年の宇宙ステーション建設をめざして、実験施設を有する宇宙船「天宮」の打ち上げ計画も進行中。さらに月面の探査計画も発表されている。国際社会からは、こうした着々と進む中国の宇宙進出を軍事拡大に重ねて危惧する声も出ている。だが、有人宇宙飛行に関しては軍事転用に有効な技術は少なく、中国のねらいは宇宙ステーションを基点にした物資や飛行士の輸送など、宇宙ビジネスの事業拡大にあるというのが一般的な見方だ。実際、最近1年間(07年)で10個の衛星を打ち上げるなど、中国は商業衛星の部門でも急成長しており、これまで宇宙ビジネス市場の4割を占めてきた欧州を脅かす存在になっている。

(大迫秀樹 フリー編集者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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