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小型衛星 こがたえいせい small satellite

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知恵蔵2015の解説

小型衛星

宇宙探査に用いられる比較的安価な技術を利用して、自律型の小型衛星を大量に打ち上げようという計画が、多くの国で進められている。こうした衛星群により、天体観測はもちろん、地球のすみずみにまで監視の目を向けることができる。日本では、こうした小型衛星の製作を通して、町おこしや学生の教育に使うという意識が高くなってきている。2003年にロシアから打ち上げた日本の学生たちの「キューブサット」を皮切りに、いくつかの大学で学生の小型衛星プロジェクトが開始されている。JAXAもH‐IIAピギーバック衛星として小型衛星をすでに打ち上げており、今後もその努力を強化する方針が確認されている。

(的川泰宣 宇宙航空研究開発機構宇宙教育センター長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

こがた‐えいせい〔‐ヱイセイ〕【小型衛星】

小型の人工衛星。重量は、おおむね500キログラム以下のものを指す。なかでも10キログラム以下のものは超小型衛星とよばれるが、いずれも厳密な区別はない。開発期間が短く、開発費用が安いという利点がある。他の大型の人工衛星とともにピギーバック輸送で打ち上げられることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小型衛星
こがたえいせい
miniaturized satellitesmall satellite

比較的小規模な人工衛星。明確な定義はないが、質量が1トン以下のもの、または500キログラム以下のものをさす。宇宙開発の初期には、ロケットの打上げ性能が低かったため、衛星本体の質量は小さく、1970年(昭和45)に打ち上げられた日本初の人工衛星「おおすみ」は24キログラムであった。その後、ロケットの性能向上や、人工衛星に求められる性能の多機能化、多目的化に伴い、近年打ち上げられた月探査衛星「かぐや」は3トン、地球観測衛星「だいち」は4トンという大きな人工衛星になっている。しかし、このような巨大衛星の開発には、数百億円という巨額な費用と10年にもわたる長期間の開発時間が必要であった。そのため、失敗のリスクを避ける意味から、開発期間中に発展した新規技術の導入が見送られるなどの問題が顕在化していた。その流れに対して、巨大衛星の打上げ時に、相乗りという形で小型の衛星をいっしょに打ち上げる方法がとられ始め、短期間・低コストでの衛星開発の実績が積まれてきた。これによって宇宙航空研究開発機構(JAXA)のような国家機関が衛星開発を独占するのではなく、企業や大学なども含めた民間が試行錯誤を重ねながら、さまざまな宇宙利用の方法を開拓する道が開かれた。最近では、打上げ質量が100キログラム以下の超小型衛星の開発が、内閣府の最先端研究開発支援プログラム「超小型衛星センター」やJAXAの「産業連携センター」に支援され、進展している。[編集部]

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