神路山(読み)カミジヤマ

デジタル大辞泉 「神路山」の意味・読み・例文・類語

かみじ‐やま〔かみぢ‐〕【神路山】

伊勢神宮内宮の南方の山。天照山あまてるやま。[歌枕
「―月さやかなるちかひありてあめの下をば照らすなりけり」〈新古今神祇

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精選版 日本国語大辞典 「神路山」の意味・読み・例文・類語

かみじ‐やまかみぢ‥【神路山】

  1. 三重県伊勢市伊勢神宮内宮の神苑の山。南すそに五十鈴川が流れる。標高二八六メートル。天照(あまてる)山。鷲日(わしのひ)山。神垣山宇治山
    1. [初出の実例]「大神宮の御山をば神路山(カミヂやま)と申す」(出典千載和歌集(1187)神祇・一二七八・詞書)

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日本歴史地名大系 「神路山」の解説

神路山
かみじやま

内宮の南、五十鈴川中流域一帯の総称で神域に含まれる。宇治山・天照あまてる山・鷲日わしのひ山・山・神福山・大福山・津長原・転法輪山などの別称がある(伊勢名勝志)。神垣山・於保おほ山ともよばれた。標高二八六メートル。「皇太神宮儀式帳」に記される「伊鈴河上之大山」は神路山のことと思われ、「吾妻鏡」治承五年(一一八一)一月五日条に「経太神宮御鎮坐神道山」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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