福福(読み)ふくふく

精選版 日本国語大辞典 「福福」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ふく【福福】

[1] 〘形動ナリ・タリ〙
① 豊かであるさま。豊かに富み栄えるさま。
浄瑠璃大経師昔暦(1715)下「恵方御蔵づっしり納て、家もふくふく」
② 意外であるさま。予想外によい、または悪いさま。
※志不可起(1727)「ふくふく。俗に善事にても悪事にても思の外なる事をふくふくのめにあひたると云は不虞(ふぐ)の字ならんか」
[2] 〘副〙 豊かで幸福感にあふれるさまを表わす語。
※俳諧・七番日記‐文化九年(1812)一一月「福々といせ屋がおくの炭火哉」

ふくぶく‐し・い【福福】

〘形口〙 ふくぶくし 〘形シク〙 顔がまるく頬がふっくらとしていて、見るからに金持で幸福そうである。福相である。また、見るからに福が多く豊かそうなさまである。
塵袋(1264‐88頃)一〇「得々しと云ふはふくふくしと同事歟」
ふくぶくし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「福福」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ふく【福福】

[副]豊かに富みさかえるさま。
「恵方の御蔵ずっしり納めて、家も―」〈浄・大経師
[類語]大福至福幸福幸せ幸いさち果報冥利多幸多祥万福浄福清福ハッピー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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