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移流霧 いりゅうぎりadvection fog

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

移流霧
いりゅうぎり
advection fog

湿った暖気が冷たい地表面上を移行するとき,接地気層が冷却されてできる海霧季節風に伴うモンスーン霧,高温多湿な海洋性熱帯気団の中にできる熱帯気団霧などがある。6月から 8月にかけて黄海,北海道釧路地方や千島,アリューシャン方面によく発生する海霧は移流霧の一種で,南寄りの風のときに現れ,気圧が降下しているときは濃度が高く,継続時間も長い。大西洋ではラブラドル寒流が流れているニューファンドランド沖のグランド堆の霧が有名で,晩春から初夏にかけて発生頻度が高い。

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デジタル大辞泉の解説

いりゅう‐ぎり〔イリウ‐〕【移流霧】

暖かく湿った空気が冷たい地面や海面上を移動するとき、下層が冷却されて生じる霧。

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百科事典マイペディアの解説

移流霧【いりゅうぎり】

湿潤で温暖な空気が寒冷な地面や海面の上に運ばれたときに発生する霧。北海道東部沿岸の海霧はその好例。冷たい地面や海面に熱を奪われて気温が露点温度近くまで冷却されて大気中の水蒸気が凝結したもの。
→関連項目

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大辞林 第三版の解説

いりゅうぎり【移流霧】

温暖多湿の気塊が低温の海面や地面上を移動すると、その下層部が冷却されて発生する霧。千島から北海道にかけての太平洋岸、北アメリカ東岸のニューファンドランド沖に多発。

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世界大百科事典内の移流霧の言及

【霧】より

…(e)滑昇霧 空気が山腹に沿って上昇するとき,断熱冷却によって発生する霧。(f)移流霧 水蒸気を多量に含んだ空気が低温な地域上を流れて行くとき,下から冷やされて発生する霧。その代表的なものに海霧(ガスともいわれる)がある。…

※「移流霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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