海霧(読み)うみぎり(英語表記)sea fog

翻訳|sea fog

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海霧
うみぎり
sea fog

海上で発生する。「かいむ」ともいう。蒸発霧のこともあるが,多くは移流霧で,暖かくて湿った空気が冷たい海面上を移動していく間に,下方から冷やされて飽和点に達したときに発生する。日本付近では夏季に三陸沖から北海道南東部にかけて頻発,空港の視程障害の原因となっている。

海霧
かいむ

海霧」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

うみ‐ぎり【海霧】

海に発生する霧。移流霧の一種。蒸気霧のこともある。 夏》
[補説]書名別項。→海霧

かい‐む【海霧】

海上に立つ霧。ガス 夏》

うみぎり【海霧】[書名]

原田康子の小説。平成14年(2002)、上下2冊で刊行。作者自身の実家をモデルとした大河小説。第37回吉川英治文学賞受賞。

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百科事典マイペディアの解説

海霧【うみぎり】

〈かいむ〉とも読む。湿潤,温暖な空気が寒冷な海面に運ばれ,下層大気が冷水面により露点温度以下に冷却されて生ずる霧。大半が移流霧。夏熱帯気団が北上して太平洋,大西洋北部で生ずる海霧は持続期間が長い。極地の氷原上の寒冷空気が海面上に流出して発生する霧は蒸気霧で,北極海の海煙などと呼ばれている。
→関連項目アポイ岳

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大辞林 第三版の解説

うみぎり【海霧】

海上に発生する霧。じり。かいむ。ガス。 [季] 夏。

かいむ【海霧】

海上に立つ霧。うみぎり。

じり【海霧】

北海道地方に夏季発生する濃い海霧。 [季] 夏。 《 人動きやまずよ-の甲板に /虚子 》

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精選版 日本国語大辞典の解説

うみ‐ぎり【海霧】

〘名〙 海上にたつ霧。特に、春または夏に寒流や冷水域のあるところに、暖かい湿気を含んだ南または東南の風が吹きこんで発生する濃霧じり。かいむ。《季・夏》

かい‐む【海霧】

〘名〙 海上に立つ霧。ガス。《季・夏》
※新聞雑誌‐二号・明治四年(1871)五月「米国(アメリカ)一隊の海軍、海霧(カイム)に遮隔てられ」 〔李白‐塞下曲〕

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世界大百科事典内の海霧の言及

【霧】より


[霧粒]
 霧粒は直径数μm~数十μmの大きさで,1cm3の空気中に数個~数百個含まれている。また,単位体積中に霧粒として存在している水の量を霧水量(きりみずりよう)といい,海霧で1m3当り0.1~2g,放射霧で0.01~1g程度である。霧水量が多いときほど一般に視程は低下し,0.1g/m3のときの視程は数百mの程度であるが,0.5g/m3で100m,2g/m3で数十mとなる。…

※「海霧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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