デジタル大辞泉 「空に標結う」の意味・読み・例文・類語 空そらに標しめ結ゆ・う 空に標縄しめなわを結い渡すような、不可能なこと、思ってもかいのないことを思い煩う。「いかでかはかばかりの御有様も聞かましと、―・ふ恋しさに」〈浜松・四〉[類語]烏からすの頭かしらが白くなる・甲が舎利しゃりになる・舎利が甲になる・瓢箪から駒が出る・立ち臼も二階へ登る・三十日に月が出る・杓子しゃくしで腹を切る・擂すり粉木で腹を切る・擂り粉木で芋を盛る・大海を手で塞せく・泰山を挟わきばさみて北海を超ゆ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「空に標結う」の意味・読み・例文・類語 そら【空】 に 標(しめ)結(ゆ)う 空中にしめ縄を結いわたす。不可能なこと、思ってもかいのないことを思いわずらうたとえ。[初出の実例]「この人に逢ひたてまつらざらましかば、いかでかはかばかりの御有さまも聞かましと、そらにしめ結ふ恋しさに」(出典:浜松中納言物語(11C中)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例