烏の頭が白くなる(読み)カラスノカシラガシロクナル

デジタル大辞泉 「烏の頭が白くなる」の意味・読み・例文・類語

からすかしらしろくなる

人質になっている太子丹に、王が烏の頭が白くなり、馬に角が生えたら帰国を許すと言ったという「史記」刺客伝賛注の故事から》ありえないことのたとえ。烏の頭白く馬角うまつのを生ず。
[類語]甲が舎利しゃりになる舎利が甲になる瓢箪から駒が出る立ち臼も二階へ登る三十日に月が出る杓子しゃくしで腹を切るり粉木で腹を切る擂り粉木で芋を盛る大海を手で空にしめ結う泰山をわきばさみて北海を超ゆ

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精選版 日本国語大辞典 「烏の頭が白くなる」の意味・読み・例文・類語

からす【烏】 の 頭(かしら)が白(しろ)くなる

  1. ( 中国戦国時代、秦に人質になっていた燕の太子、丹が帰国を望んだところ、秦王が「烏の頭が白くなり、馬に角(つの)が生えたら許可しよう」と答えたという「史記‐刺客伝賛注」「燕丹子」などにみえる故事から ) 容易に起こり得ないこと、あり得ないことをたとえていう。烏頭白(うとうはく)
    1. [初出の実例]「始皇帝あざわらって、なんぢにいとまをたばん事は、馬に角おひ、烏の頭の白くならん時を待べし」(出典:平家物語(13C前)五)

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