窮達(読み)キュウタツ

デジタル大辞泉 「窮達」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たつ【窮達】

困窮栄達貧賤ひんせん富貴。窮通。
「是非も曲直栄辱も―も」〈二葉亭浮雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「窮達」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐たつ【窮達】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きゅうだつ」とも )
  2. 困窮と栄達。貧賤と富貴。零落と出世。窮通。
    1. [初出の実例]「人生天定在身前。窮達昇沈豈偶然」(出典:東帰集(1364頃)夜座)
    2. 「行水にも淵瀬あり、人の世に窮達なからめやは」(出典:さをのしづく〈樋口一葉〉明治二八年(1895)一〇月)
    3. [その他の文献]〔荘子‐徳充符〕
  3. 願望などを成就すること。やりとげること(日葡辞書(1603‐04))。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「窮達」の読み・字形・画数・意味

【窮達】きゆうたつ

困窮と栄達。窮通。〔淮南子、斉俗訓〕趨舍同じきも、誹譽は俗に在り。行鈞(ひと)しきも、窮は時に在り。

字通「窮」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android