(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「窮」の意味・読み・例文・類語

きゅう【窮】[漢字項目]

常用漢字] [音]キュウ(漢) [訓]きわめる きわまる
奥深くまで行きつくす。つきつめる。きわめる。「窮極窮理無窮
にっちもさっちもいかなくなる。動きがとれない。きわまる。「窮屈窮状窮鼠きゅうそ窮地窮乏窮余困窮貧窮
[名のり]み

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精選版 日本国語大辞典 「窮」の意味・読み・例文・類語

きゅう【窮】

  1. 〘 名詞 〙 行きづまって身動きのとれないこと。こまること。貧乏すること。
    1. [初出の実例]「我一捨身は時に究(キウ)を救ふべく時に懦夫(だふ)を起(た)たしむべし」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)
    2. [その他の文献]〔周礼‐地官〕

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普及版 字通 「窮」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(異体字)
19画

[字音] キュウ
[字訓] きわまる・くるしむ

[説文解字]

[字形] 会意
(穴)+躬(きゅう)。穴中に躬(み)をおく形で、進退に窮する意。〔説文〕七下に「極まるなり」と訓し、を正形とする。究・穹と声義近く、「究は窮なり」「穹は窮なり」のように互訓する。極は上下両木の間に人を入れて、これを窮極する意で、罪状を責め糾す意。窮にもその意があり、罪状を糾問することを窮治という。

[訓義]
1. きわまる、きわめる、おわる、つきる、ふさがる。
2. くるしむ、こまる。
3. しらべる、しらべつくす。

[古辞書の訓]
名義抄〕窮 タヘニアヤシ・セマル・キハム・キハマル・ウカガフ・ヨル

[語系]
窮gium、極gikは声義近く、窮極・窮治の意に用いる。

[熟語]
窮案窮已・窮陰・窮運窮裔・窮咽窮怨窮閻窮簷・窮遠窮餓窮覈・窮渇・窮鑑・窮奇・窮期・窮紀・窮鬼・窮・窮貴窮匱窮鞫・窮急・窮究・窮居・窮魚・窮郷・窮境・窮・窮極窮窘窮禽・窮苦・窮屈・窮径・窮経・窮窮竭窮蹇・窮固窮孤・窮袴・窮・窮窮寇窮郊窮交・窮・窮荒・窮谷・窮骨・窮困・窮塞・窮歳・窮朔・窮策・窮酸・窮山・窮・窮士・窮子・窮児・窮日・窮守・窮囚・窮秋・窮愁・窮・窮蹙・窮処・窮辱・窮神・窮心・窮審・窮尽・窮人・窮生・窮棲・窮夕・窮戚・窮節・窮絶・窮泉・窮賤・窮鼠・窮素・窮促・窮退・窮泰・窮餒・窮達・窮地・窮治・窮・窮鳥・窮追・窮通・窮途・窮冬・窮登・窮独・窮年・窮薄窮迫・窮髪・窮・窮夫・窮武・窮服・窮兵・窮弊窮僻・窮捕・窮暮・窮北・窮民・窮溟・窮目・窮約・窮厄・窮阨・窮余・窮覧・窮理・窮里・窮流・窮隆窮閭・窮林・窮盧・窮露・窮臘・窮老
[下接語]
隘窮・学窮・寒窮・帰窮・窮・詰窮・救窮・御窮・窘窮・研窮・固窮・困窮・歳窮・慙窮・神窮・振窮・送窮・退窮・通窮・途窮・貧窮・不窮・乏窮・無窮・命窮・阨窮・幽窮・吝窮・路窮

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