1909年頃フランスに始まった美術運動。対象を幾何学的断片にまで抽象し,それを画面に再構成しようとする。異なった面からとらえた対象を,同時に画面の上に描くなどの手法をとった。特にセザンヌから大きな影響を受けた。キュービズムの名を与えられるきっかけとなった「エスタク風景」の作者ブラックやピカソなどの主唱者のほか,グリス,レジェらがあげられるが,第一次世界大戦後はそれぞれの画風に分化した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
20世紀初頭にパリでおこった芸術運動。キュビスム。ピカソ,ブラックらが推進し,その理論は自然を円球・円錐・円筒でとらえようとしたセザンヌの晩年のことばに淵源をもつ。運動としては1914年に終わるが,日本には大正初期に紹介され,万(よろず)鉄五郎・黒田重太郎・東郷青児らが強い影響をうけた。
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「キュビスム」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…キュビスムの方法のうち,日本の画家たちが消化し得たのは〈セザンヌ的〉段階の形態と量感の簡略化であり,それ以外のものは皮相な装飾的効果として取り入れられたにすぎず,結局〈概念のレアリスム〉というキュビスムの根本理念は十分に理解されることはなかった。また早くからキュビスムに与えられた〈立体主義〉〈立体派〉という訳語は,本来絵画の平面性を主張したこの様式が,日本では逆に立体性の強い方法と受け取られたいきさつを物語っている。キュビスムや未来派の受容は,それまで日本の画家たちが追従してきたアカデミズムや写実的傾向に対する反動としての反自然主義的傾向の一端にすぎず,同じ時期にフォービスムや表現主義,あるいは点描主義,エコール・ド・パリの諸傾向が並行して行われていた。…
※「立体派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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