第5世代コンピュータ(読み)だいごせだいコンピュータ(その他表記)fifth generation computers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「第5世代コンピュータ」の意味・わかりやすい解説

第5世代コンピュータ
だいごせだいコンピュータ
fifth generation computers

通商産業省が 1982年から 10年計画で約 570億円をかけて研究開発の目標としたコンピュータ。真空管によるスイッチングを行なった第1世代コンピュータ,トランジスタを用いた第2世代コンピュータ,集積回路を用いた第3世代コンピュータ,LSI技術(→大規模集積回路)や超LSIで実現されたマイクロプロセッサを搭載した第4世代コンピュータに継ぐ世代のコンピュータとして提唱された。第1世代から第4世代までのコンピュータは,素子の違いはあるものの,いずれも数値計算やデータ処理のために設計されていた。第5世代では知識情報処理を効果的に行なえるコンピュータを日本主導で研究開発し,世界をリードすることを目指した。研究プロジェクトでは,述語論理(→述語論理学)に基づく推論を高速に実行できる推論マシンのハードウェア,オペレーティングシステム,プログラム言語が開発された。法的推論システムなどの応用への適用事例が示されたが,専用マシンの革新的な応用領域を開拓して新たな市場を形成するにはいたらなかった。(→知識工学)

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