コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

平家女護島 へいけにょごのしま

5件 の用語解説(平家女護島の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

平家女護島
へいけにょごのしま

浄瑠璃。時代物。5段。近松門左衛門作。享保4 (1719) 年大坂竹本座初演。平家討伐を企てた罪で鬼界ヶ島に流された俊寛の物語と,常盤御前・牛若丸母子の源氏再興の企てを題材とする。謡曲『俊寛』の浄瑠璃化である2段目「鬼界が島」は,一度は許されながらも自分の意志で島に残る決意をした俊寛が,遠ざかる船影に心乱れるさまを描く。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

へいけにょごのしま【平家女護島】

浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。享保4年(1719)大坂竹本座初演。平家物語の諸説話に取材。謡曲「俊寛」に基づいた二段目の「鬼界ヶ島」の段が有名。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

へいけにょごのしま【平家女護島】

人形浄瑠璃。時代物。5段。通称《俊寛》。近松門左衛門作。1719年(享保4)8月大坂竹本座初演。《平家物語》の世界から,平清盛,常盤御前,牛若丸,俊寛らの活躍を劇化したもの。三段目の朱雀御所の段が,当時の吉田御殿を当て込んでいて,〈女護島〉の外題がついた。二段目の鬼界ヶ島の段が,人形浄瑠璃歌舞伎で早くから特に有名であった。清盛の横恋慕に,俊寛の妻あずまやは自害して操を守る。怒った清盛は,俊寛の赦免を認めない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

へいけにょごのしま【平家女護島】

人形浄瑠璃、時代物。近松門左衛門作。1719年初演。平清盛悶死を軸として、鬼界ヶ島に流された俊寛の悲劇、源氏再興を図る常盤ときわ御前の努力などを描く。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平家女護島
へいけにょごのしま

浄瑠璃義太夫節(じょうるりぎだゆうぶし)。時代物。五段。近松門左衛門作。1719年(享保4)8月、大坂・竹本座初演。『平家物語』をもとに、平重衡(しげひら)の南都焼討ち、鬼界ヶ島の流人、常盤御前(ときわごぜん)と牛若丸の苦心、清盛の病死、頼朝(よりとも)の旗揚げなどを脚色。題名は、三段目「朱雀(すざく)御所」で、常盤御前が源氏の味方を集めるため、色欲にふけるとみせて往来の男を引き入れるという筋に由来するが、有名なのは二段目「鬼界ヶ島」で、「俊寛(しゅんかん)」の通称で知られる。平家転覆の陰謀破れ、鬼界ヶ島に流刑となった俊寛僧都(そうず)、平判官康頼(やすより)、丹波(たんば)少将成経(なりつね)は、都から瀬尾(せのお)太郎と丹左衛門(たんざえもん)を上使とした赦免の船が着いたのに、俊寛だけが赦免状に名が漏れ、嘆き悲しむ。平重盛(しげもり)の命を受けた丹左衛門によって俊寛は九州までの乗船を許されるが、成経と愛し合う海女千鳥(あまちどり)は無情な瀬尾から同船を拒まれる。悲嘆を見かねた俊寛は、瀬尾と闘ってこれを殺し、自分のかわりに千鳥を乗せ、ひとり島に残って、遠ざかる船を見送る。謡曲『俊寛』をなぞりながら、千鳥と成経の恋によって彩りを加え、俊寛に特殊な性格を与えたもの。歌舞伎(かぶき)では、終段の俊寛の悟ろうとして悟りきれない悲哀を描くのに、回り舞台と浪布の効果を活用した演出が光っている。[松井俊諭]
『守随憲治・大久保忠國校注『日本古典文学大系50 近松浄瑠璃集 下』(1959・岩波書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の平家女護島の言及

【俊寛】より

…シテはこの能専用の〈俊寛〉という面をかけるが,能では現に生きている男役が面を用いるのは,はなはだ異例である。人形浄瑠璃《平家女護島(へいけによごのしま)》の原拠。【横道 万里雄】。…

※「平家女護島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

平家女護島の関連キーワード素浄瑠璃操り浄瑠璃時代浄瑠璃浄瑠璃狂言浄瑠璃座内海繁太郎鶊山姫捨松景清(人形浄瑠璃)《廿四孝》(人形浄瑠璃)文七(人形浄瑠璃)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

平家女護島の関連情報