六訂版 家庭医学大全科 「糖尿病と眼の症状」の解説
糖尿病と眼の症状
(代謝異常で起こる病気)
最近の厚生労働省の「糖尿病実態調査」によると、糖尿病が強く疑われる人は820万人と推定され、これらの人のうち治療を受けている人は約半数にすぎないという結果が報告されました。糖尿病の3大合併症は
糖尿病網膜症は日本での失明の大きな原因になっています。これは、糖尿病網膜症はある程度まで進行すると完全に治すことができないことや、治療が手遅れになるまで放置されていることが原因です。したがって私たちは糖尿病と糖尿病眼合併症の恐ろしさについてもっと知識を得て、それらに対処する必要があります。
糖尿病眼合併症には網膜症、
しかし網膜症は視力低下を自覚した段階ではすでに増殖糖尿病網膜症になっていることが多く、最悪の場合は
したがって糖尿病と診断されたら、眼の自覚症状がなくても必ず眼科を受診してください。内科と眼科での定期的な通院治療が不可欠で、さらに、患者さん自身の自己管理が、糖尿病網膜症による失明を防ぐ意味で最も大切です。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報