紫上(読み)むらさきのうえ

精選版 日本国語大辞典 「紫上」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐の‐うえ‥うへ【紫上】

  1. 源氏物語」正編の女主人公藤壺面影の通う少女として光源氏北山で見いだし、引き取って理想的な妻となるように養育し、葵の上の没後、結婚する。以後、光源氏の最も大切な妻となるが、女三の宮降嫁による心労が重なって病気がちになり、法華経千部の供養を営んだあと源氏に先立ち御法(みのり)の巻で没。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「紫上」の解説

紫上 むらさきのうえ

「源氏物語」に登場する女性
光源氏が思慕する藤壺(ふじつぼ)に生き写しの少女として「若紫」の巻に登場。源氏に養育され,葵上(あおいのうえ)の没後に正妻となる。六条院の主として源氏をささえ,「御法(みのり)」の巻で病没。43歳。

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世界大百科事典(旧版)内の紫上の言及

【源氏物語】より

…父帝の死と共に源氏は逆境に陥り,須磨,明石にさすらうが2年後に許されて帰京する。以後は幼帝の後見として勢威が備わり,六条院の大邸宅を築いて,最愛の紫上(むらさきのうえ)のほか関係のあった女性たちを集めて住まわせる。源氏の地位は太政大臣から準太政天皇に達した(以上第1部)。…

※「紫上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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