紺土佐(読み)コンドサ

精選版 日本国語大辞典 「紺土佐」の意味・読み・例文・類語

こん‐どさ【紺土佐】

  1. 〘 名詞 〙 紺色染めの厚い和紙。土佐国から産出するのを上質とし、雨傘に用い、書籍の表紙などにもする。
    1. [初出の実例]「花道より腰元小賤、紺土佐(コンドサ)日傘をさし、紅緒草履にて出て」(出典歌舞伎筑紫巷談浪白縫黒田騒動)(1875)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「紺土佐」の意味・わかりやすい解説

紺土佐
こんどさ

藍(あい)で濃く紺色に染色された厚手の和紙。土佐国(高知県)が主産地で、じょうぶなために書物の表紙や雨傘を張るのに重宝された。色の少し薄いものは青土佐(あおどさ)とよばれた。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android