組町(読み)クミマチ

デジタル大辞泉 「組町」の意味・読み・例文・類語

くみ‐まち【組町】

中世末期から近世初期、いくつかの町が集まって組をつくり、町政行事を行った自治組織京都町衆によるものなどが知られる。

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精選版 日本国語大辞典 「組町」の意味・読み・例文・類語

くみ‐まち【組町】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世末期から近世にかけて、京都に置かれた町組織。幾つかの町が組となって町政および行事を行なうもので、表通りの有力町人の組織する親町と、裏通り職人借家人の形成する枝町(寄町)とに分かれた。五人組、十人組制度の前身に当たる。
    1. [初出の実例]「程なく八町走り井の問屋組頭、組町引ぐしおこしかへって声々に」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上)
  3. 組屋敷で形成される町の略称
    1. [初出の実例]「組町の仲人もする植木売」(出典:雑俳・種卸(1775‐1811))

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日本歴史地名大系 「組町」の解説

組町
くみまち

[現在地名]会津若松市旭町あさひまち

東名子屋ひがしなごや町の北端より東へ行く通りで、長さ五七間余・幅九尺、家数二四。足軽や同心の家があった。北には藩の倉屋敷があり、南東田圃が広がっていた。当町より南に出る小路があり、この辺りを北花畑きたはなばたけと称した。

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