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朝鮮総督府 ちょうせんそうとくふ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朝鮮総督府
ちょうせんそうとくふ

日韓併合に伴って,1910年9月 30日朝鮮統治のために日本政府が設けた最高機関。第2次日韓協約 (1905) のもとに設けられた韓国統監府を前身とする。同年 10月1日総督府設置とともに寺内正毅統監が初代総督となった。総督は天皇に直属し,陸海軍大将があてられ,政務統轄と並んで陸海軍を統率した。また憲兵司令官が警務総監を兼ね,憲兵,警察官を指揮した。 19年三・一独立運動後に武断政治を緩和するため文官をあてるよう官制が改革され,総督から陸海軍の統率権が分離され,警察が憲兵の指揮から離れて地方長官の手にゆだねられ,総督を補佐して政務をとる政務総監がおかれた。実権はすべて日本人が握っていたが,朝鮮人の意志を統治に反映させるために,中央に総督の諮問機関として中枢院が設けられ,道,府,郡には地方官の諮問にこたえる評議会がおかれていた。さらに司法を司るため同府内に同府裁判所が設けられていた。 45年日本の第2次世界大戦敗北により消滅したが,このときには内務,財務,殖産,法務,学務,警務,鉄道,逓信,専売,農林の各局があった。

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デジタル大辞泉の解説

ちょうせん‐そうとくふ〔テウセン‐〕【朝鮮総督府】

明治43年(1910)韓国併合により設置された日本の朝鮮支配の最高機関。昭和20年(1945)解体

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百科事典マイペディアの解説

朝鮮総督府【ちょうせんそうとくふ】

1910年日韓併合により日本が京城においた植民地統治機関。初代総督は寺内正毅。以後総督には陸海軍大将を任用。朝鮮の政務と軍務を統轄した。1919年の三・一独立運動を境として前半を〈武断政治期〉後半を〈文化政治期〉とする見解もあるが,一貫して軍事支配である点に変化はなかった。
→関連項目韓国統監府ソウル拓務省朝鮮朝鮮独立運動東亜日報雄基貝塚

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうせんそうとくふ【朝鮮総督府】

朝鮮史でいう日帝時代(日本帝国主義の支配期,1910‐45)に日本が朝鮮に置いた植民地統治機関。1910年8月の日韓併合契機韓国統監府と韓国政府の諸機関を統合し,完全なる植民地支配に適するように改編して同年10月に創設された。頂点に位する総督とその補佐役の政務総監の下に,中央には総督官房および総務,内務,度支,農商工,司法の5部を置き,別に所属官署として中枢院,警務総監部,鉄道局,通信局,専売局,印刷局,裁判所等とともに地方の13道(地方行政区)を組み込んだ。

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大辞林 第三版の解説

ちょうせんそうとくふ【朝鮮総督府】

1910年(明治43)韓国併合により、従来の韓国統監府に代わって設置された朝鮮支配の最高機関。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朝鮮総督府
ちょうせんそうとくふ

1910年(明治43)の韓国併合とともに、韓国統監府を改変して同年9月30日公布(施行は10月1日)、設置された日本の朝鮮統治機関。以後1945年(昭和20)8月までの36年間にわたって朝鮮を支配した。長官の朝鮮総督(初代寺内正毅(てらうちまさたけ))は親任の武官で、立法、司法、行政の三権を一手に掌握し、そのうえ軍事権までもっていた。
 総督府は総務、内務、度支、農商工、司法の五部からなり、その下に九局が置かれた。さらにこのほかに警務総監部、臨時土地調査局などが設けられた。このなかで猛威を振るったのは憲兵警察であった。軍事警察である憲兵が普通警察を兼ねるこの特殊な治安機構は、朝鮮全土に張り巡らされ、「暴徒ノ討伐」から日本語の普及にまで及ぶ広範な権限をもち、言論、出版、結社の自由は完全に奪われた。さらに支配の基本方針として同化政策がとられ、朝鮮人を日本人化する同化教育が重視された。この強権の下で、朝鮮は日本の原料・食糧供給地、商品販売市場へと再編成されていった。これに対し1919年、朝鮮人は三・一独立運動を展開、民族をあげて抵抗した。そのため日本は支配政策の転換を迫られた。文官総督任用も可とし、憲兵警察を普通警察に改めたが、かえって警察力は増強され、同化政策は強化され、民族分裂政策が追求された。十五年戦争下に入ると、すべての朝鮮人は「人的資源」として徴用され、あらゆる物資は戦力増強のために徴発された。そのため殖産・農林局が廃止され、鉱工・農商局が新設(1943年12月)されるなど、戦時動員体制に対応するように総督府の機構も改変されたが、45年に廃止された。[宮田節子]
『朝鮮総督府『施政二十五年史』(1935) ▽山辺健太郎著『日本統治下の朝鮮』(岩波新書) ▽朴慶植著『日本帝国主義の朝鮮支配』上下(1973・青木書店)』

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