ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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1910年(明治43)の韓国併合とともに、韓国統監府を改変して同年9月30日公布(施行は10月1日)、設置された日本の朝鮮統治機関。以後1945年(昭和20)8月までの36年間にわたって朝鮮を支配した。長官の朝鮮総督(初代寺内正毅(てらうちまさたけ))は親任の武官で、立法、司法、行政の三権を一手に掌握し、そのうえ軍事権までもっていた。
総督府は総務、内務、度支、農商工、司法の五部からなり、その下に九局が置かれた。さらにこのほかに警務総監部、臨時土地調査局などが設けられた。このなかで猛威を振るったのは憲兵警察であった。軍事警察である憲兵が普通警察を兼ねるこの特殊な治安機構は、朝鮮全土に張り巡らされ、「暴徒ノ討伐」から日本語の普及にまで及ぶ広範な権限をもち、言論、出版、結社の自由は完全に奪われた。さらに支配の基本方針として同化政策がとられ、朝鮮人を日本人化する同化教育が重視された。この強権の下で、朝鮮は日本の原料・食糧供給地、商品販売市場へと再編成されていった。これに対し1919年、朝鮮人は三・一独立運動を展開、民族をあげて抵抗した。そのため日本は支配政策の転換を迫られた。文官総督任用も可とし、憲兵警察を普通警察に改めたが、かえって警察力は増強され、同化政策は強化され、民族分裂政策が追求された。十五年戦争下に入ると、すべての朝鮮人は「人的資源」として徴用され、あらゆる物資は戦力増強のために徴発された。そのため殖産・農林局が廃止され、鉱工・農商局が新設(1943年12月)されるなど、戦時動員体制に対応するように総督府の機構も改変されたが、45年に廃止された。
[宮田節子]
『朝鮮総督府『施政二十五年史』(1935)』▽『山辺健太郎著『日本統治下の朝鮮』(岩波新書)』▽『朴慶植著『日本帝国主義の朝鮮支配』上下(1973・青木書店)』
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