縮上る(読み)チヂミアガル

デジタル大辞泉 「縮上る」の意味・読み・例文・類語

ちぢみ‐あが・る【縮(み)上(が)る】

[動ラ五(四)]
すっかりちぢんで小さくなる。
「あの霜が来てみたまえ、桑の葉はたちまち―・って」〈藤村千曲川のスケッチ
驚きや寒さ・恐怖などのため、からだがすくんで身動きできなくなる。「一喝されて―・る」
[類語]すぼまる縮むすぼむつぼむつぼまるしぼむ縮れる縮めるつづまる縮こまるすくむすくめる

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精選版 日本国語大辞典 「縮上る」の意味・読み・例文・類語

ちぢみ‐あが・る【縮上】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. すっかりちぢれる。
    1. [初出の実例]「髪赤くちぢみあがりたる小童の」(出典:発心集(1216頃か)五)
  3. 恐怖や寒さで体が畏縮する。からだや気持が小さくなる。縮み込む。
    1. [初出の実例]「ソコデ縮のままで縮上(チヂミアガ)って、絽の羽織有てもやくにたたず」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)二)
    2. 「『ルキヤアヌイチ』は咳をせいて寒さに縮み上った」(出典:めぐりあひ(1888‐89)〈二葉亭四迷訳〉一)

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