(読み)トウ

デジタル大辞泉 「纛」の意味・読み・例文・類語

とう〔タウ〕【×纛】

竿さお先端につける、犛牛やく・馬の尾の黒毛を束ねた飾り。竜像などのはたをかけ、即位式大嘗祭だいじょうさいなどに用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「纛」の意味・読み・例文・類語

とう タウ【纛】

〘名〙 旗棹(はたざお)の上端につける犛牛(やく)の毛をたばねて垂れた威儀の飾り。これに旗をつけて纛の旗という。
太平記(14C後)二五「纛(タウ)の旗を建て幔(まん)の坐を布(し)いて、伶倫楽を奏し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【旗】より

…将軍の居城を牙城というが,そこには牙旗が翻っていたことからこの語が熟したのである。旄牛の尾などを飾った旗は纛(とう)といわれ,天子の乗輿の左にたてられる旗を左纛といった。軍中の大旗をまた纛といい,古くは天子は六纛をたてた。…

※「纛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android