羅城(読み)ラジョウ

精選版 日本国語大辞典 「羅城」の意味・読み・例文・類語

ら‐じょう‥ジャウ【羅城】

  1. 〘 名詞 〙 城のそとぐるわ。外郭。
    1. [初出の実例]「仍りて難波に羅城(ラシャウ)を築(つ)く」(出典日本書紀(720)天武八年一一月(北野本南北朝期訓))
    2. [その他の文献]〔元史‐地理志〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「羅城」の解説

羅城
らじょう

京城(けいじょう)とも。都城周囲に造られた城壁。羅はつらなるの意。中国の羅城は都城の四周に造築された。日本では679年(天武8)難波に築いたとするのが初見。「延喜式」によれば,平安京の羅城は京南面の羅城門両翼に限られたとみられる。平城京なども含めて日本の羅城は儀礼的性格が強い。

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世界大百科事典(旧版)内の羅城の言及

【都城】より

…旧城を捨てて新都を造営した理由の一つとして,旧城付近の水が塩分が多くなって生活に適さなくなっていたことが指摘されている。この隋・唐の長安城の規模は東西9.7km,南北8.2kmで,外郭城の周囲にめぐらされた羅城は,すべて版築でつくられた土城であり,その厚さは城基の部分で,9~12mあった。その中央最北部に宮城,その南に官庁街ともいうべき皇城がそれぞれ位置し,皇城の南東と南西にそれぞれ商業区域たる東市と西市がおかれた。…

※「羅城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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