デジタル大辞泉 「水波」の意味・読み・例文・類語 みず‐なみ〔みづ‐〕【水波】 1 水面に立つ波。すいは。「池の―たちさわぎ」〈紫式部日記〉2 ⇒海部かいぶ すい‐は【水波】 1 水面に立つ波。波浪。2 水と波。名は違っても、本体は同じであることをたとえていう。「水波の隔て」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「水波」の意味・読み・例文・類語 すい‐は【水波】 〘 名詞 〙① 水上の波。波浪。[初出の実例]「朕政無二寒暑一、化負二水波一」(出典:日本三代実録‐貞観一五年(873)一一月一三日)「乾坤をも、水波の上に、浮べたる如くなるに」(出典:中華若木詩抄(1520頃)下)[その他の文献]〔荘子‐漁父〕② 水と波。[初出の実例]「随縁不変只如水波、水波不二也」(出典:三十四箇事書(1250頃)) みず‐なみみづ‥【水波】 〘 名詞 〙① 水面に立つ波。水上の波。すいは。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕[初出の実例]「いかにせん池の水なみさわぎては心のうちのまつにかからば」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)② 織物や蒔絵(まきえ)などの模様の一つ。海辺のさまを表わし波を模様化したもの。海部(かいぶ)。[初出の実例]「我妹子がうはもの裾の水なみにけさこそ冬はたち始めけれ〈小大進〉」(出典:千載和歌集(1187)冬・三九四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水波」の意味・わかりやすい解説 水波すいはwater wave 水面の乱れに対して重力と表面張力が復元力として働くために生じる波。水の深さ h が波長 λ に比べて十分大きく,底の影響が現れない場合を特に表面波という。水の密度を ρ ,表面張力を r ,重力加速度を g とし, として,λ>λm の場合は重力の影響のほうが大きいので重力波と呼び,λ<λm の場合は表面張力の影響のほうが強いので表面張力波と呼ぶ。重力波の伝わる速さは √λ に比例し,表面張力波の伝わる速さは 1/√λ に比例する。波長 λ が水の深さ h および λm に比べて十分大きいときを長波という。長波の伝わる速さは となり,λ には関係しない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
普及版 字通 「水波」の読み・字形・画数・意味 【水波】すいは 波。宋・軾〔赤壁の賦〕風徐(おもむ)ろに來(きた)りて、水波興らず。酒を擧げて客に屬(しよく)し、の詩を誦し、窈窕(えうてう)のを歌ふ。字通「水」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by