翠微(読み)スイビ

デジタル大辞泉 「翠微」の意味・読み・例文・類語

すい‐び【×翠微】

薄緑色にみえる山のようす。また、遠方に青くかすむ山。
目睫の間に迫る雨後の山の―を眺めていた」〈秋声縮図
山の中腹。八合目あたりのところ。
「麓に細き流れを渡りて、―に登る事三曲二百歩にして」〈幻住庵記

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精選版 日本国語大辞典 「翠微」の意味・読み・例文・類語

すい‐び【翠微】

〘名〙
山頂少し降りたところ。山の中腹。
菅家文草(900頃)五・徐公酔臥詩「無情湖水誰遺跡憶昔長山臥翠微
※俳諧・幻住菴記(1690頃)「麓に細き流を渡りて、翠微に登る事三曲二百歩にして」 〔爾雅‐釈山〕
② うすみどり色の山気。また、遠方に青くかすむ山。または、単に山をいう。
本朝無題詩(1162‐64頃)六・別墅秋望〈釈蓮禅〉「木葉声声黄落雨、峡煙処々翠微山」 〔左思‐蜀都賦〕

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普及版 字通 「翠微」の読み・字形・画数・意味

【翠微】すいび

山気。山の高みのところ。梁・陸石闕の銘〕なる哉(かな)、偃蹇(えんけん)たり、壯なる矣(かな)、巍巍(ぎぎ)たり。旁(かたは)ら重疊(ちようでふ)に映じ、上はなる。

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