耳管炎(読み)じかんえん

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「耳管炎」の意味・わかりやすい解説

耳管炎
じかんえん

上咽頭(いんとう)と中耳腔(くう)(鼓室)を連結する長さ約3.5センチメートルの耳管の粘膜が炎症によって腫脹(しゅちょう)した状態。原因としては鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎あるいは扁桃(へんとう)炎などが波及したものが多い。中耳炎から波及したものもある。ときには山登り、航空機による飛行、あるいは潜水など急激な気圧変化によって中耳腔と外界の気圧に大きい差ができ、耳管の機能がそれに対応できず、耳管粘膜の腫脹をおこすこともある。炎症のおこり方やその経過から急性耳管炎と慢性耳管炎とに区別する。症状は耳管狭窄(きょうさく)の場合とほぼ同じであるが、急性耳管炎では合併症としての炎症症状が加わり、鼓膜や中耳粘膜の発赤や充血がおこる。治療としては原因の除去と耳管通気、中耳腔内に貯留液があれば鼓膜穿刺(せんし)や鼓膜切開を行う。

[河村正三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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