2002年に登録されたエジプトの世界遺産(文化遺産)で、シナイ半島・南シナイ県、シナイ山(標高2285m)の北麓にある。シナイ山は紀元前13世紀、民族指導者モーゼが神から十戒を授かった場所であり、パレスチナへの出エジプト記にちなんだ聖地として、一帯には、世界各国からキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が訪れる。現存する礼拝堂は、6世紀にローマ皇帝ユスティニアヌス1世(在位527~565年)の時代に創建されたもので、重要なビザンチン建築である。聖書の古代写本など貴重な資料が保存されている大図書館もある。歴史上重要な建造物として評価され、世界遺産に登録された。◇英名はSaint Catherine Area