コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

肉蒲団 ニクブトン

3件 の用語解説(肉蒲団の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

にくぶとん【肉蒲団】[書名]

中国の好色小説。6巻20回。明末・清初の作家李漁の作といわれ、主人公の未央生が漁色の末に出家する物語。一名、覚後禅。日本でも18世紀初めに出版された。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

にくぶとん【肉蒲団】

中国、清代の好色小説。六巻二〇回。李漁作。未央生みおうせいという青年が色道遍歴の末、仏門に帰依する物語。性描写と趙子昂ちようすごうの春画によって知られる。別名、覚後禅。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肉蒲団
にくぶとん

中国の小説。一名『覚後禅』、また『耶蒲縁(やほえん)』『野叟奇語鍾情録(やそうきごしょうじょうろく)』『循環報』『巧姻縁』などともいう。六巻20回。中国春本の出色。もちろん禁書の厄にあっている。作者についてはかならずしも明らかではないが、明(みん)末清初の文人李漁(りぎょ)(字(あざな)は笠翁(りゅうおう))の作とおぼしい。物語は、主人公未央生の漁色を中心に展開するが、結局その非を悟った未央生が出家して終わる。淫書(いんしょ)でありながら、作者は本書を経書として読めといって、因果応報の理を説き、勧善懲悪のポーズすら装う。まことに人をくったやり方ではあるが、もし本書を風流放誕の才子李漁の作とみるならば、彼の真骨頂を発揮した小説といえる。なお本書は日本にも早く伝わり、江戸時代に宝永(ほうえい)(1704~11)の刊本がある。[村松 暎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

肉蒲団の関連キーワード程孟陽野叟曝言李漁好色好色家陳書典論好色漢王岱与和刻三言

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone