育児ノイローゼ(読み)イクジノイローゼ

デジタル大辞泉 「育児ノイローゼ」の意味・読み・例文・類語

いくじ‐ノイローゼ【育児ノイローゼ】

出産子育て期間に、母親情緒不安定うつ状態睡眠障害などを起こす状態。ホルモンバランスの崩れや、子育てに対する自信喪失などが原因とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「育児ノイローゼ」の意味・わかりやすい解説

育児ノイローゼ【いくじノイローゼ】

広義には乳児を抱える母親に見られる,不安,不眠,鬱(うつ)状態などの精神症状。狭義には産褥(さんじょく)期の母親のこれらの精神症状をいい,出産によってホルモンの分泌や機能のバランスが崩れることが主な原因と考えられている。さらに,育児による睡眠不足,子供の発育発達,健康状態に対する心配などが加わって,精神的に不安定になりやすいことも誘因になる。多くは一時的なもので,産後体調が回復するに従って消失するが,まれに神経症鬱病にまで進む例がある。
→関連項目マタニティ・ブルー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android