胴中(読み)どうなか

精選版 日本国語大辞典 「胴中」の意味・読み・例文・類語

どう‐なか【胴中】

〘名〙
身体の胴のまん中。身体の中ほど。
太平記(14C後)二九「長刀の柄を取延て、筒中(トウナカ)を切て落さんと」
物事最中(さいちゅう)真っ最中。ただなか
俳諧・やつこはいかい(1667)「夏のとうなかとは、定而(さだめて)なつの最中と云事だんべいな」
物体の中ほどにあたる部分。また、正味(しょうみ)の部分。
※俳諧・ひさご(1690)「ながめやる秋の夕ぞだだびろき〈荷兮〉 蕎麦真白に山の胴中〈越人〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「胴中」の意味・読み・例文・類語

どう‐なか【胴中】

からだの胴の中ほどの部分。
「覚えずお浪は俊三の―に打ち伏して」〈木下尚江良人の自白
物体の中ほどの部分。
飯櫃おはちを担出して…―を撫でて見たり」〈紅葉・二人女房〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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