胴中(読み)ドウナカ

デジタル大辞泉 「胴中」の意味・読み・例文・類語

どう‐なか【胴中】

からだの胴の中ほどの部分
「覚えずお浪は俊三の―に打ち伏して」〈木下尚江良人の自白
物体の中ほどの部分。
飯櫃おはちを担出して…―を撫でて見たり」〈紅葉・二人女房〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胴中」の意味・読み・例文・類語

どう‐なか【胴中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 身体の胴のまん中。身体の中ほど。
    1. [初出の実例]「長刀の柄を取延て、筒中(トウナカ)を切て落さんと」(出典太平記(14C後)二九)
  3. 物事最中(さいちゅう)真っ最中。ただなか
    1. [初出の実例]「夏のとうなかとは、定而(さだめて)なつの最中と云事だんべいな」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667))
  4. 物体の中ほどにあたる部分。また、正味(しょうみ)の部分。
    1. [初出の実例]「ながめやる秋の夕ぞだだびろき〈荷兮〉 蕎麦真白に山の胴中〈越人〉」(出典:俳諧・ひさご(1690))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む