デジタル大辞泉
「脱疽」の意味・読み・例文・類語
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だっ‐そ【脱疽】
- 〘 名詞 〙 血流の障害または感染、火傷、凍傷などにより身体組織の一部が局所死に陥り、黒化して、脱落したり、腐敗して悪臭を放ったりする状態。壊疽(えそ)。〔病名彙解(1686)〕
- [初出の実例]「腹壁截開よりも、脱疽截断よりも、苦痛は『実際』の荒々しい手に」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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脱疽
だっそ
病理学的に細胞や組織の正常な機能や形態が障害されておこる退行性病変の一つで、生体内組織の局所的死、すなわち壊死(えし)の一種である壊疽(えそ)と同意語である。壊死組織が乾燥してミイラ状になった場合を乾性脱疽(乾性壊疽)といい、壊死組織が腐敗菌の感染によって緑黒色になり、悪臭を呈するような状態になれば湿性脱疽(湿性壊疽)という。外傷、圧迫、火傷、凍傷などによっておこるが、動脈の循環障害によるものがもっとも多く、激痛が持続し、歩行などによって悪化し、局所の切断を要することが少なくない。
[渡辺 裕]
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世界大百科事典(旧版)内の脱疽の言及
【バージャー病】より
…はっきりした原因がないのに手足の先に治りにくい傷ができ,ときには手足の一部が腐ってくる状態で,特発性脱疽あるいは単に脱疽とも呼ばれる。20~40歳の青壮年の男子に多い。…
※「脱疽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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