腐植泥(読み)ふしょくでい

日本大百科全書(ニッポニカ)「腐植泥」の解説

腐植泥
ふしょくでい

土壌学上の述語ではないが、土壌生成物としての腐植と、湿地や河口あるいは海浜の凹所に沈積した泥土との混合物の意味で使われることがある。低湿地に生えた水生植物の遺体が、分解不十分の腐朽物となって水底に泥土とともに沈積したもので、混じり合っている物質はともに微粒の粘土ないしシルト(微砂)とよばれる粒子であり、有機物の含有率は20~50%に達する。港湾や工場周辺などの環境問題に関連する汚泥またはへどろは、これに類する軟弱沈殿物である。

[浅海重夫・渡邊眞紀子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「腐植泥」の解説

腐植泥
ふしょくでい
dy

腐植質を主成分とする湖底堆積物腐植生成から分類すると,陸成腐植,半陸成腐植と水成腐植に大別できるが,腐植泥は半陸成に属し,標高の高い沢地,低湿地底にみられる。沼や湖へ流入した植物の遺体が堆積してできたもので,黄褐色か茶褐色を呈する。腐植化の最も進んだ粘土の混った土壌黒泥土というが,黒褐色をしている。

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