自然は飛躍せず(読み)しぜんはひやくせず

精選版 日本国語大辞典 「自然は飛躍せず」の意味・読み・例文・類語

しぜん【自然】 は 飛躍(ひやく)せず

(natura non facit saltum の訳語) 自然は一挙に変化することなく、徐々に変わっていくものである。生物学者ライプニッツリンネが用いたことば。

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デジタル大辞泉 「自然は飛躍せず」の意味・読み・例文・類語

自然しぜん飛躍ひやくせず

《〈ラテンnatura non facit saltum.》自然は急激に変化するものではなく、徐々に変わっていくものである。植物学者リンネ言葉

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故事成語を知る辞典 「自然は飛躍せず」の解説

自然は飛躍せず

自然は、一挙に変化するのではなく、徐々に変わっていくものだ、ということ。

[使用例] 発展は内なるものの漸次的な展開である。それは革命的でなく進化的である。「自然は飛躍をなさぬ。」というのが彼のモットーであった[三木清ゲーテに於ける自然と歴史|1932]

[由来] 一七~一八世紀のドイツ哲学者、ライプニッツの「人間悟性新論」に見えることば。後に、一八世紀のスウェーデンの植物学者リンネがラテン語に訳して用い、一九世紀のイギリスの科学者ダーウィンもよく引用した、ヨーロッパ自然科学での重要な考え方を表すことばです。

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