自適(読み)ジテキ

精選版 日本国語大辞典 「自適」の意味・読み・例文・類語

じ‐てき【自適】

  1. 〘 名詞 〙 心のおもむくままにのびのびと楽しむこと。
    1. [初出の実例]「これ人の通を適として自適せぬ者ぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)三)
    2. 「来春を待て職を辞し、自適(ジテキ)の境に優游(いういう)せんとするの決意あれば」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録一)
    3. [その他の文献]〔晉書‐張澣伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「自適」の読み・字形・画数・意味

【自適】じてき

心にかなう。〔荘子秋水〕夫(そ)れ知は極妙の言を論ずるを知らずして、而も一時の利に自するは、是れ井(かんせい)の(あ)(蛙)に非ずや。

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