興津鯛(読み)オキツダイ

デジタル大辞泉 「興津鯛」の意味・読み・例文・類語

おきつ‐だい〔‐だひ〕【興津×鯛】

静岡県興津地方の沿岸でとれるアマダイ

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精選版 日本国語大辞典 「興津鯛」の意味・読み・例文・類語

おきつ‐だい‥だひ【興津鯛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 静岡県の興津で多くとれたことから ) 魚「あまだい(甘鯛)」の異名
    1. [初出の実例]「駿河〈略〉澳津鯛(ヲキツタイ)」(出典:俳諧・毛吹草(1638)四)
    2. [その他の文献]〔本朝食鑑(1697)〕

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日本の郷土料理がわかる辞典 「興津鯛」の解説

おきつだい【興津鯛】


甘鯛。特にその塩干し。甘鯛をうろこをつけたまま開き、塩をして干したもの。静岡・興津の特産品。◇慶長年間(1596~1615)に、広瀬右衛門という人が甘鯛の干物を作り、興津河内守より徳川家康に献上したところたいへん喜ばれ、「興津鯛」の名を得たという伝承がある。また、奥女中の興津局(おきつのつぼね)が献上したことから、彼女の名をとったという説もある。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「興津鯛」の解説

おきつだい【興津鯛】

甘鯛。特にその塩干し。甘鯛をうろこをつけたまま開き、塩をして干したもの。静岡・興津の特産品。◇慶長年間(1596~1615)に、広瀬又右衛門という人が甘鯛の干物を作り、興津河内守より徳川家康に献上したところたいへん喜ばれ、「興津鯛」の名を得たという伝承がある。また、奥女中の興津局(おきつのつぼね)が献上したことから、彼女の名をとったという説もある。

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世界大百科事典(旧版)内の興津鯛の言及

【アマダイ(甘鯛)】より

…生食は,東京では肉がやわらかいのでほとんど行わないが,関西では糸作りの刺身などにする。有名な興津鯛は駿河湾産のもので,おもに生干しにされた。若狭湾のものは一塩(ひとしお)の若狭グジとして賞味される。…

【興津】より

…江戸中期以降は興津川流域の村々で盛んに生産される和紙や薪炭の集散地となった。アマダイを塩干しした興津鯛,清見寺寺下の膏薬は興津の名産。1961年清水市に合体。…

※「興津鯛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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