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航空貨物 こうくうかもつ

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世界大百科事典 第2版の解説

こうくうかもつ【航空貨物】

航空機で輸送される貨物(手荷物を除く)をいう。商品サンプルニュース原稿,生鮮食料品などスピードを利用しての貨物輸送プロペラ機時代からあったが,旅客機の下部貨物室を使う副次的輸送であった。しかし,1960年代のジャンボジェット機,70年代の大型貨物専用機の登場による輸送力の増大とコストの低下,また航空貨物輸送に適するIC製品や光学機器など,重量的には小さくとも付加価値の高い商品輸送に対する市場側の要求から航空貨物輸送は急増し,アメリカでは貨物専用会社も誕生することとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

航空貨物
こうくうかもつ
air cargo

貨物運送約款に基づき、空港から空港まで航空輸送される貨物をいう。航空貨物は航空郵便輸送とともに航空機の創成期から専用機で輸送されてきた。第二次世界大戦後、経済交流の増大と航空機の大型化により、定期旅客便の貨物室スペースの利用が進んだ。付加価値の高い宝石、部品、精密機器、出版印刷物、生鮮食品などが、航空貨物の迅速性、輸送の安全性、経済性を評価し、国際海運や国内陸運より転移したり利用拡大された。これらの航空貨物の集荷は、日本ではおもに混載業者とよばれる利用航空運送事業者が、政府の事業認可と国際航空運送協会IATAイアタ)などの代理店認可を受け、実施している。航空貨物代理店は航空会社を代理して約款などに基づき航空貨物運送という「商品」を販売するのに対し、混載業者は独自に荷送人と契約して運賃の「混載差益」を得る。ボーイング747F型貨物専用機では、最大離陸重量(離陸することができる最大総重量)から燃料など必要な重量を引いて搭載可能重量を決める。貨物専用機は、旅客機の一般貨物室に比べ、機体の強化がなされ、コンテナ搭載方式による自動化や陸海空の一貫輸送化が図られている。[松下正弘]
『日本航空協会編・刊『改訂版 航空輸送概論』(1980) ▽山野辺義方著『航空業界』(教育社新書・産業界シリーズ)』

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