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約款 ヤッカン

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デジタル大辞泉の解説

やっ‐かん〔ヤククワン〕【約款】

条約・契約などに定められている個々の条項。「条約の―に違反する」
保険や運送など不特定多数の利用者との契約を処理するため、あらかじめ定型的に定められた契約条項保険約款運送約款など。

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百科事典マイペディアの解説

約款【やっかん】

(1)ふつうは契約のなかの個々の条項。(2)条約の条項をいうこともある。最恵国約款など。(3)普通契約約款銀行取引,運送・保険契約など画一的・集団的な契約において,契約の迅速・安全を期する目的で,あらかじめ定型的に定められた契約条項をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

やっかん【約款】

大量の契約を画一的・定型的に締結し,処理することを目的として企業があらかじめ定めておく契約条項のことで,普通取引約款普通契約条款などともよばれる。約款は,保険や運送など営業の性質上多数の顧客との定型的取引を前提として成り立つ取引分野において発生したものであり,その例としては(普通)保険約款や船荷証券に印刷された運送約款などを挙げることができる。当初は企業間取引において使用されていたものであるが,約款を使用した契約処理がもたらす企業経営合理化上の利点が上記のような取引分野にかぎらず認められるため,今日では約款を使用する取引分野が飛躍的に増加し,しかも企業間取引のみでなく,消費者を相手方とする取引分野でも約款が広く使用されるに至っている。

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大辞林 第三版の解説

やっかん【約款】

条約・契約などに定められている条項。 「 -に違反する」
いくつかの契約を定型的に処理するため、あらかじめ作成した契約条項。保険約款・運送約款など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

約款
やっかん

保険、運送、銀行取引など多数の顧客ないし取引先と同一内容の契約を締結するに際し用いられる定型化された契約条項を普通契約約款という。通常、約款というときは普通契約約款をさすが、用語としては普通契約約款の各条項をさしたり、単に契約の条項の意味に用いたりすることもある(以下の説明では約款は普通契約約款の意味に用いる)。約款に基づいて締結される契約を付合(付従)契約という。
 約款による契約は同内容の契約を大量に迅速かつ簡易に処理するのには便利であるが、他面、約款は契約の一方当事者たる企業などにより一方的に作成され、契約の相手方たる客にとっては、約款に定められた契約内容について個別的に交渉する余地はない。契約を締結しようとするときは約款による契約だけが可能であり、約款の条項を読んで理解したうえで契約することも少ない。このために契約の相手方にとっては予期しないような不利益を受けることがある。ことに免責条項や責任制限約款、解約条項や違約金条項などがそうである。そこで約款の内容に対する規制が必要となる。内容的にあまりに不合理な契約や約款の条項は公序良俗違反、信義則違反などとして無効としうるが、裁判所による規制は事後的なものである。そこで約款に対する行政庁の監督、法による契約内容の規制、標準約款の作成などによる約款に対するコントロールも多く行われている。
 電気・ガスの供給規程、保険約款、運送約款などについては各業法ないし事業法により行政庁の認可事項としている。法による契約内容の規制も多く、割賦販売法、特定商取引法、宅地建物取引業法によるクーリング・オフ、契約内容を明らかにする書面の交付義務などはその一例である。標準約款はそれ自体約款ではなく、各業界あるいは行政庁が作成し、各事業者に示す約款のモデルである。行政指導として事実上の監督の機能を果たし、また業界の自主規制として働く。旅行、宿泊、宅配便等、生活面できわめて広範な領域で多様な約款による契約が行われるようになってきた今日、標準約款が約款の内容規制に果たす役割は大きい。約款による契約が付合契約といわれるように、たとえば乗車券を購入して電車に乗れば当然に運送約款による契約となる。約款によるとの合意があるといえない面があるので、約款の法的拘束力をどのように説明するかについて契約、慣習、自治法規などが説かれている。[伊藤高義]

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