色見村(読み)しきみむら

日本歴史地名大系 「色見村」の解説

色見村
しきみむら

[現在地名]高森町色見

阿蘇山の東南南郷なんごう谷の東南端にあり、東は上色見かみしきみ村、南は村山むらやま村、西は白川しらかわ(現白水村)に接する。中世には近世の小村である山鳥やまとりと一括して扱われることが多かった。承久二年(一二二〇)七月二日の北条義時書状(阿蘇家文書)に「色見・山鳥」とあり、北条義時は度々の要望があったので色見・山鳥の地頭職を領家に譲ると述べ、従来の地頭代であったとみられる時光入道を代官に推挙している。しかし嘉禄二年(一二二六)とみられる二月二七日の北条泰時書状(同文書)では、大進入道(時光入道か)はいったん代官に推挙したが領家の計らいに任せ、神人に狼藉したという申状については地頭(阿蘇本社領か)に調べさせると答えている。

色見の地頭職が山鳥、さらに吉田よしだ白川(現白水村)とともに、北条得宗家から領家の村上源氏中院流西宮入道に譲られた理由は明らかでないが、北条時政・義時・泰時の三代にわたって去状が発せられているという(弘安元年一〇月一七日「成阿譲状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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