茹でる(読み)ユデル

デジタル大辞泉 「茹でる」の意味・読み・例文・類語

ゆ・でる【×茹でる】

[動ダ下一][文]ゆ・づ[ダ下二]
熱湯に入れて煮る。うでる。「枝豆を―・でる」
患部を湯に浸したり、湯気で蒸したりする。
「左の方のかひなを突き折りたれば、それを―・でんがために来たりたるを」〈今昔・一九・一一〉
[類語]うでる湯掻く湯引く茹だる茹で上げる茹でこぼす釜茹で固茹でボイル

う・でる【×茹でる】

[動ダ下一]ゆでる」の音変化。
[類語]茹でる湯掻く湯引く茹だる茹で上げる茹でこぼす釜茹で固茹でボイル

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精選版 日本国語大辞典 「茹でる」の意味・読み・例文・類語

ゆ・でる【茹・煠】

  1. 〘 他動詞 ダ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ゆ・づ 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙
  2. 物を熱湯に入れて煮る。野菜などを、熱湯でしばらく煮る。うでる。
    1. [初出の実例]「大芹は 国の禁物(さたもの) 小芹こそ 由天(ユテ)ても旨し これやこの せんばん さたの木」(出典催馬楽(7C後‐8C)大芹)
  3. 患部を湯に浸したり、湯気で蒸したりする。入浴して、からだを暖めて病気などを治す。湯治する。
    1. [初出の実例]「いと悩しうおぼされければ、御風にやとて、ゆでさせ給ひて」(出典:栄花物語(1028‐92頃)もとのしづく)

う・でる【茹】

  1. 〘 他動詞 ダ下一段活用 〙 ( 「ゆでる」の変化した語 ) 熱湯で煮る。
    1. [初出の実例]「油付たる衣類にても、里芋をうで候湯にて洗へば落る事妙なり」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)四)

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