茹る(読み)ウダル

デジタル大辞泉 「茹る」の意味・読み・例文・類語

うだ・る【×茹る】

[動ラ五(四)]《「ゆだる」の音変化》
ゆだる」に同じ。「卵が―・る」「銭湯で―・る」
暑さのため、からだがぐったりする。「猛暑に―・る」
疲れや酔いなどでからだがふらふらになる。へたばる。
「酒ばかり飲んで―・っている癖に余裕がないはすさまじいぜ」〈有島星座
[類語]蒸し暑いむんむん暑い暑苦しい暑さ焼け付く蒸すむしむしするいきれ人いきれ草いきれ猛暑暑気酷暑極暑激暑厳暑炎暑大暑暑熱炎熱酷熱熱波温気うんき向暑残暑焦熱極熱灼熱しゃくねつむっと熱気蒸れる火照ほて暑中炎天油照り日照り日盛りかんかん照りじっとりじとじとじめつく湿潤多湿

ゆだ・る【×茹る】

[動ラ五(四)]湯で十分熱せられる。ゆであがる。うだる。「ジャガイモが―・る」
[類語]うだる茹でるうでる湯掻く湯引く茹で上げる茹でこぼす釜茹で固茹でボイル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「茹る」の意味・読み・例文・類語

うだ・る【茹】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「ゆだる」の変化したもの )
  2. 湯で煮られて、食物が柔らかくなる。
    1. [初出の実例]「団子もうだっつらぞ」(出典:少年行(1907)〈中村星湖〉四)
  3. 暑さのためにゆだったような感じになる。体がだるくなる。
    1. [初出の実例]「薬湯へ煑(ウ)だる程這入っても」(出典吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七)
  4. 疲れや酔いなどで体がふらふらになる。へたばる。
    1. [初出の実例]「五人連で大酔にうだって」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)五)

ゆだ・る【茹・&JISEC77;】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 湯で、十分に煮られる。ゆであがる。うだる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「水は白く泡立って、心太も然ぞ煠(ユダ)るだらう」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  3. 暑さのために、からだがぐったりする。うだる。
    1. [初出の実例]「みよ、午後の残暑に茹った都会の河岸の風物に、歪められたどんな線描がある?」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上)

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