草鹿丁卯次郎(読み)クサカ チョウジロウ

20世紀日本人名事典 「草鹿丁卯次郎」の解説

草鹿 丁卯次郎
クサカ チョウジロウ

明治〜昭和期の実業家 住友銀行重役。



生年
慶応3年2月2日(1867年)

没年
昭和6(1931)年4月24日

出生地
加賀国大聖寺(石川県)

学歴〔年〕
東京外国語学校〔明治17年〕卒

学位〔年〕
哲学博士(イエナ大学)〔明治23年〕

経歴
明治18年学習院助教授を務めたが、20年ドイツのイエナ大学に留学し哲学と経済学を専攻、23年卒業し哲学の学位取得、帰国した。独逸協会学校(のちの独協大)講師、山口高等学校(のちの山口大学)教務嘱託となる。31年第四高等学校(のちの金沢大学)教授となるが、34年鴻池銀行金沢支店長に転じた。のち住友家に迎えられて住友倉庫部支配人、常務を務め、住友の幹部となる。25年頃から「国家学会雑誌」に社会問題やマルクスラサールについて執筆したほか、共訳に「工業的労働者問題」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「草鹿丁卯次郎」の解説

草鹿丁卯次郎 くさか-ちょうじろう

1867-1931 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応3年2月生まれ。草鹿竜之介(りゅうのすけ)の父。草鹿甲子太郎(きしたろう)の弟。明治23年ドイツに留学,哲学の学位を取得。31年四高講師,34年鴻池(こうのいけ)銀行金沢支店長。36年住友家にむかえられ,住友倉庫常務,住友銀行監査役などをつとめた。昭和6年4月24日死去。65歳。加賀(石川県)出身。東京外国語学校(現東京外大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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