デジタル大辞泉 「荒び」の意味・読み・例文・類語 すさび【▽荒び/▽進び/▽遊び】 1 興にまかせてすること。慰みごと。「筆の―」2 成り行きにまかせること。「すきずきしき心の―にて、人のありさまをあまた見合はせむの好みならねど」〈源・帚木〉[類語]遊び・遊戯・戯たわむれ・気晴らし・慰み事・娯楽・遊技・ゲーム・プレー・レジャー・レクリエーション 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「荒び」の意味・読み・例文・類語 すさび【荒・進・遊】 〘 名詞 〙 ( 動詞「すさぶ(荒)」の連用形の名詞化 )① 心が特定の方向にいよいよ進むこと。また、心を、そのおもむくままにまかせること。[初出の実例]「ある時はありのすさひに語らはで恋しきものと別れてぞ知る」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)「心のすさびにまかせてかくすきわざするは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)② 心のおもむくままにする慰みごと。慰みとして興ずること。もてあそび。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕[初出の実例]「はかなきすさびをも、人まねに心を入るる事もあるに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)「フデノ susabi(スサビ)」(出典:日葡辞書(1603‐04)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例