ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菅原岑嗣」の意味・わかりやすい解説
菅原岑嗣
すがわらのみねつぐ
[没]貞観12(870).3.30.
平安時代前期の医家。父出雲朝臣広貞も医家。勅命によって医得業生となり,弘仁 13 (822) 年左兵衛医師,翌年医博士。天長4 (827) 年内薬佐を兼任,同7年侍医。のちに典薬頭となる。貞観年間 (859~877) に勅によって,物部広泉,当麻鴨継,大神虎主らと『金蘭方』 50巻を編集したが,原本は伝えられていない。貞観 10 (868) 年,出雲姓を菅原と改めた。
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