日本歴史地名大系 「菱刈郡」の解説
菱刈郡
ひしかりぐん
〔古代〕
当郡はその立地からして、外部からの流入者があったり、薩摩国との境界に変動があったことが知られる。「続日本紀」天平勝宝七歳(七五五)五月一九日条に「大隅国菱苅村浮浪九百卅余人言、欲建郡家、詔許之」とあり、このとき建郡された。菱刈郡の地域はもとは東に接する大隅国
「和名抄」東急本国郡部では郡名に「比志加里」の訓を付し、同書名博本では「ヒシカリ」と読む。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報