浮浪(読み)フロウ

デジタル大辞泉の解説

ふ‐ろう〔‐ラウ〕【浮浪】

[名](スル)住居を離れ、また一定の住居や職業を持たず、あちこちさまよい歩くこと。また、その人。
「東洋へ―して来た冒険家」〈芥川・さまよへる猶太人〉

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大辞林 第三版の解説

ふろう【浮浪】

( 名 ) スル
さすらうこと。定まった職業・住所などをもたず、うろつき歩き暮らすこと。また、その人。 「町から町へ-する」 「 -者しや」 「 -児
律令制で、本貫地を離れて他所へ行く人。浮宕ふとう

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世界大百科事典内の浮浪の言及

【漂泊民】より

… しかし一方の,主として田畠を基盤に生活する農業民の場合も,その定住性はしだいに安定化の方向に向かっているとはいえ,山野河海の産物,その加工に依存する度合は大きく,定住地の移動もしばしば起こりえたのである。共同体成員としての義務を果たせず,また支配者の圧迫にたえかねて,逃亡,浮浪する人々も少なからずあり,宗教的な動機などによって意識的に共同体を離脱する人,さらに罪を犯し,〈業病〉にかかったがゆえに共同体から追放される人々もあった。こうした人々は,一時的にせよ永続的にせよ,漂泊民となっていったのである。…

【浮浪・逃亡】より

…両者をあわせて〈浮逃〉とも略称される。通説的見解では,律令本来の規定としては,本籍地を離脱した者のうち,他国にあって課役を全部出す場合が浮浪であり,課役を出さない場合が逃亡であるが,現実政治の上では両者はしばしば混同されて扱われた。律令政府は〈浮逃〉に対して厳罰をもってのぞみ,可能なかぎり本籍地への送還をおしすすめたが,715年(霊亀1)に発せられた格によって,それぞれの現住地において戸籍に登録し,そこで課役を負担させるという,実情にあわせた政策に転換したとされている。…

※「浮浪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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