葉月(読み)ハヅキ

デジタル大辞泉 「葉月」の意味・読み・例文・類語

は‐づき【葉月】

《古くは「はつき」とも》陰暦8月の異称 秋》朝山や―の月のきえのこり/青嵐

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葉月」の意味・読み・例文・類語

は‐づき【葉月・八月】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「はつき」 ) 陰暦八月の異称。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋八月(ハツキ)甲午の朔乙未のひに」(出典日本書紀(720)神武即位前(北野本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉月」の意味・わかりやすい解説

葉月
はづき

陰暦8月の異称。語源については「葉落月(はおちづき)」の略とする『奥義抄(おうぎしょう)』『和爾雅(わじが)』『日本釈名(しゃくみょう)』などの説や、穂張月(ほはりづき)(稲穂が張る月)の義とする『語意考』、黄葉の月の意とする『和訓栞(わくんのしおり)』、初来(はつき)(初めて雁(かり)が渡来する月の意)とする『滑稽(こっけい)雑談』などの諸説がある。三秋の仲(中)の月にあたり、万物の実りのときであるとともに、月のもっとも明らかな季節として知られ、とくにこの月の望月(もちづき)は「仲秋名月」として賞美される。

 これらの風物によって月見月、秋風月、雁来月(がんらいづき)などの異称があり、南呂(なんりょ)、中律、壮月、桂月(けいげつ)などの漢名も知られる。

[宇田敏彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳 「葉月」の解説

葉月

八月。稲の穂をはる月、の意。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android