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葉状腫瘍 ようじょうしゅよう Phyllodes Tumor

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家庭医学館の解説

ようじょうしゅよう【葉状腫瘍 Phyllodes Tumor】

[どんな病気か]
 組織学的には乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)(「乳腺線維腺腫」)に類似していますが、乳腺の小葉(しょうよう)内の結合組織が増殖する線維腺腫に対し、線維性間質(かんしつ)と乳管上皮(にゅうかんじょうひ)が急速に増殖したものをいいます。
 短期間のうちに発育して、巨大な腫瘤(しゅりゅう)をつくるのが特徴です。
 日本の集計では、69.1%が5cm以上と報告され、30cm以上の巨大な症例も報告されています。
 葉状腫瘍は、基本的には良性ですが、ときに悪性化して肉腫(にくしゅ)になることがあります。
 そこで、この腫瘍は、大きさや増大速度、そして組織学的所見から良性、境界病変(きょうかいびょうへん)(良性と悪性の中間)、悪性の3段階に分類されます。
 葉状腫瘍にかかりやすい年齢は、30~55歳です。しかし、10歳~20歳の非常に若い人にも発生することがありますので、注意してください。
[症状]
 初めのうちは、乳腺線維腺腫に似たしこりで、形は分葉状です。しこりの中に嚢胞(のうほう)ができるので、かたいところと弾力のある部分とが入りまじっている感じで、しこりと周囲の境界ははっきりしています。
 しこりができてから数か月で大きくなり、にぎりこぶし大や、それ以上になり、左右の乳房のバランスが著しくちがってきて気づくこともあります。
 ときには、自発痛、圧迫感、皮膚の発赤(ほっせき)(充血して赤くなる)、皮下静脈(ひかじょうみゃく)の怒張(どちょう)などの症状がみられます。
[検査と診断]
 乳房の形の変化や皮膚の色の変化をみたり、触診でかなり診断できますが、炎症性乳がんとの鑑別が必要ですので、マンモグラフィー(乳腺X線検査)と超音波検査は必要です。
[治療]
 手術による切除が必要です。この腫瘍は、良性とされるものでも、周囲の健常乳腺組織を含めて切除しないと、同じ場所に再発をおこします。
 小さなものは、局所麻酔で外来で手術できますが、大きくなると、入院して、全身麻酔のもとで切除します。
 腫瘍が大きく、境界病変や悪性とされる場合には、乳房切除術が必要となります。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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