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葉祥栄 よう しょうえい

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

葉祥栄 よう-しょうえい

1940- 昭和後期-平成時代の建築家,インテリアデザイナー。
昭和15年3月7日生まれ。アメリカに留学。帰国後の昭和45年福岡市に葉デザイン事務所をひらく。平成元年小国町における一連の木造建築建築学会賞。作品はほかに「光格子の家」,独創的な照明器具などがある。光のデザイナーといわれ,ポストモダニズムの旗手のひとり。熊本県出身。慶大経済学部卒。本名は葉村祥栄。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

葉祥栄
ようしょうえい
(1940― )

建築家、プロダクト・デザイナー。熊本県生まれ。本名葉村(はむら)祥栄。1962年(昭和37)慶応義塾大学経済学部卒業後、アメリカ、オハイオ州のウィッテンバーグ大学応用美術学部で建築を学び、帰国後70年に葉デザイン事務所を設立する。コロンビア大学客員教授(1992)を経て96年(平成8)より慶応義塾大学大学院教授。
 葉の建築作品は形態や素材をミニマムにかつ大胆に取り扱う。特に葉の建築を印象づけたのは建物全面をガラスで形づくったシリーズである。コーヒーショップ「インゴット」(1977、福岡県)をはじめとして、ガラスを全面にはり巡らした光格子の家(1980。日本建築家協会新人賞)、ガラス屋根を軽く浮かせたグラスステーション(1993、熊本県。国際合せガラス建築賞)など、そのガラスの使用方法はさまざまだが、いずれも大胆な発想と工夫にもとづくディテールによって実現されている。また葉は木造ドームや竹によるHP(ハイパーボリック・パラボロイダルHiperbolic Paraboloidal、双曲面)シェル構造など、従来からある建築材料を用いて、まったく新しい空間をかたちづくる実験的構造や工法にも関心をもち続けている。
 またアメリカでデザインを学んだバックグラウンドから、建築と並行して常にプロダクトや家具のデザインも手がけているが、このデザインも建築作品と同じような傾向がある。
 葉の作品は博多や熊本に集中しており、小国(おぐに)町(熊本県)に複数の公共施設を10年以上にわたってつくり続けている。ここでは葉の大胆な素材の使用や構造は、周囲の自然景観とほどよくコントラストをつくり、小さなコミュニティに活気を与える役割をも果たしている。
 そのほかの主な作品には、木下クリニック(1979、福岡県)、ラフォーレミュージアム原宿のインテリア(1982、東京都)、ラフォーレミュージアム飯倉および同赤坂のインテリア(いずれも1983、東京都)、日時計の家(1984)、野外コンサート場アスペクタ(1987、熊本県)、複合施設ゆうステーション(1987、熊本県小国町)、小国ドーム(1988、熊本県)、小国町民体育館(1988、熊本県。国際余暇スポーツ施設賞)、西部ガスミュージアム(1989、福岡県)、三角(みすみ)港フェリーターミナル(1990、熊本県)。
 1983年に毎日デザイン賞、89年に「小国町における一連の木造建築」により日本建築学会賞を受賞している。
 永久コレクションされた家具には、WXYZチェア(国立国際美術館、大阪府)、光の中の六つのキューブ(FRACセンター、フランス、オルレアン)がある。[鈴木 明]
『『葉祥栄の建築 Shoei Yoh+Architects 1970-2000』(2000・かたりべ文庫) ▽Anthony Iannacc et al. Shoei Yoh; In Response to Natural Phenomena (1997, L'Arcaedizioni, Milano)』

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