葦鴨(読み)ヨシガモ

デジタル大辞泉 「葦鴨」の意味・読み・例文・類語

よし‐がも【××鴨/××鴨】

カモ科の鳥。全長約48センチ。雄は頭部が緑と茶色で、体は灰色、三列風切り羽が長い。雌は全体に茶色。東アジア分布日本では冬鳥であるが、北海道では繁殖。みのがも。 冬》

あし‐がも【××鴨】

《葦の生えている所にいるところから》のこと。 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「葦鴨」の意味・読み・例文・類語

よし‐がも【葦鴨】

  1. 〘 名詞 〙 カモ科の水鳥。中形の美しいカモで、全長約四八センチメートル。雄の頭上は紫褐色、顔は金緑色。背面や胸は白地に多くの黒色細線があり、翼鏡は金緑色と白の縞模様をなす。内側の風切羽は長く蓑羽状となる。雌の頭部は紫褐色で細かい白斑があり、背面は黄褐色を呈する。シベリア東部・北海道北部などで繁殖し、アジア南部で越冬。日本には九月下旬ころ各地の海湾や湖沼大群で現われる。みのがも。みのよし。〔本朝食鑑(1697)〕

あし‐がも【葦鴨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あしかも」とも。葦の生えている所に見られるところから ) 鴨の称。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「葦鴨(あしがも)のすだく池水溢るとも儲溝(まけみぞ)の方(へ)に吾越えめやも」(出典万葉集(8C後)一一・二八三三)

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