蓮葉女(読み)ハスハオンナ

デジタル大辞泉 「蓮葉女」の意味・読み・例文・類語

はすは‐おんな〔‐をんな〕【×蓮葉女】

軽はずみで浮気女性品行のよくない女性。はすっぱ。はすは。
江戸時代問屋旅人宿に雇われて客の接待寝所相手をした女性。
「客馳走のために―といふ者をこしらへ置きぬ」〈浮・一代女・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「蓮葉女」の意味・読み・例文・類語

はすは‐おんな‥をんな【蓮葉女】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、問屋に抱えられて、得意客の接待、給仕、寝所の相手などをつとめた女。また、旅人宿に奉公して、客の給仕や夜伽をした女もいう。はすはめ。はすは。
    1. [初出の実例]「上方のはすは女とおぼしき者十四五人」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)三)
  3. 浮気で軽薄な女。はすはな女。
    1. [初出の実例]「当世かろはづみなる浮気娘を指して蓮葉女(ハスバヲンナ)と云ふ蔑視む言辞なり」(出典風俗画報‐一四六号(1897)人事門)

はすは‐め【蓮葉女】

  1. 〘 名詞 〙はすはおんな(蓮葉女)
    1. [初出の実例]「はすは女(メ)か濁りにしまぬ心せよ 何かは露をお玉こかるる〈宗因〉」(出典:俳諧・宗因七百韵(1677))

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